| ヤタイ企画のヤタイはいうまでもなく屋台のことです。湯気の立ち上がるなか、おやじがひとりひとりのお客さんと話をしながらおでんをだしていた、そうあの心に残っている昔の屋台なのです。そこは一日の仕事を終えて疲れを癒す場であり、さまざまな人と屈託のない話をしながら明日の活力を入れていた場です。
今でもアジア各地にある市場には、そうした屋台はよく見かけます。喧噪の中、喧騒の中、恋に悩む男が一人心を癒していたり、未来の夢を肴に飲んでいる人、またやり場のない感情を人と話すことでまぎらわしている人などが集まっています。
日本は豊かになりましたが、なぜか心のよりどころが少なくなってしまったような気がします。今風の洒落たお店ではなかなかくつろげないものです。時代は変わっても、人の心はそうすぐには変わりません。ぽっかりと空いてしまった心の隙間を埋めることができる場所、そんな場を提供することが私どもの夢であります。店のなかで飛び交うイキのいいあいさつ、言葉のかわし、心意気、やさしさ、そして美味しい料理、お仕着せでない人と人との交流の場にしていきたいと願っています。
数ある飲食店の中で、私どもの店にみえていただいたお客様に、夢や癒しを感じていただくこと、それが私どもの喜びでもあります。 |